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今後の課題


この原稿は技術評論社発刊のWEB+DB Press Vol.18内特集2の「おいしさいっぱいのPHPライブラリ徹底活用! PEAR実践入門」用に書かれた原稿です. この原稿はのちに校正などで修正されている可能性や,現在の状態に則していない情報も含まれているかもしれませんが,ご了承ください.

一気にウェブメールの作成に向けて説明をしていきましたが,ここで完成したウェブメールは技術評論社のウェブサイトからダウンロードすることが可能です(多分)

また,このウェブメールは最低限の機能しかついていないので,実用的なアプリケーションにするには今後は下記のような機能が必要になってくるでしょう.

ログイン認証
現状のウェブメールはひとつのアカウントを固定に扱うことしか出来ません.複数人で利用したり,複数アカウントを利用する場合は,common.inc.phpで定義している$config変数を動的に変えられるようにし,アプリケーションを利用する前に認証画面を付加する必要があると思います.
設定画面
現状各種設定は同じく$config変数にて固定になっています.これを設定画面などを作成することで,変更できるようにしましょう.また,HTML出力部分をテンプレートライブラリなどを用い,スキンなどが利用できるようにするのもいいでしょう.
メーラとしての最低限の機能追加
現状「メールを見る」と「メールを作成・送信する」しか出来ません.メーラとして利用するには既存の処理を拡張して「未既読識別表示」「メール返信処理」「メール転送処理」「メール削除処理」が出来るようにしなければならないでしょう.
添付ファイルのより正確な対応
現状の添付ファイルの処理では添付メッセージの処理が含まれていません.必要に応じてこれらの対応が出来るようにしましょう.また,場合によっては日本語ファイル名への対応も必要になるでしょう.
POP before SMTP・SMTH認証への対応
プロバイダを経由したメールの送信時にはPOP before SMTP*1やSMTP認証*2が必須な場合があります.そういう場合にはこれらに対応する必要があるでしょう.
より便利なメーラとしての機能追加
メール処理作業をより快適にするにはアドレス帳機能が便利だと思います.また,モバイル対応や複数箇所で同一メールアカウントのメールの処理をする場合はIMAPをサポートすると快適な環境になると思います.
携帯電話への対応
出力するHTMLをコンパクトHTMLにしたり,メール本文の出力サイズを調整したりすることで,携帯用のメーラにするのも面白いと思います.
エラーリカバリ
今回は紙面の都合で例えばメール送信時のあて先アドレスチェックやファイルアップロードのエラーリカバリなどはまったく行っていません.この辺も強化していく必要があります.

最後に

紙面の都合でかなり簡易的な紹介になってしまいましたが,メールの送受信という基本的な部分と,比較的面倒な添付ファイルへの対応の基礎が出来ました. ですので,これらを課題にあるように拡張することはそんなに難しいものではありません. ぜひ皆さんでより使いやすいメーラを作成してみてください.



*1 一度POP3認証をしたのちにSMTPでメール送信すること
*2 SMTPは通常認証はありませんが,SMTP認証ではアカウント名とパスワードを用いた認証を行った後にメール送信を可能にします
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最終修正日時: Mon, 17 Nov 2003 07:06:31 JST (3109d)
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